保湿に使用する油分の強い軟膏やクリームが不快の原因に!
私は子供の頃から軽いアトピー性皮膚炎があり悩んだこともありました。しかし、現在皮膚科医である私は、そんな記憶があることがとても幸せなことだと思っています。
患者さんのつらい気持ちが、皮膚に何のトラブルもない皮膚科医より良くわかるからです。
私は現在も乾燥肌ですので、冬期の就寝時は、保湿するために油分の強い軟膏などをベタベタと塗って寝ています。もちろん、寝具が油分を吸っているのは分かっていましたが、べたつく不快感は乾燥のかゆみよりはましと我慢していました。しかし、寒い冬には油分の含んだ衣類や寝具は寒く、冷え性が悪化して肩こりや不眠に悩んでいました。また、手荒れの患者さんに「保湿してもしても、追いつかない、もっとしっとりするものはないですか?」と相談されることが重なり、何かいい手はないかと悩んでいました。