

子供の頃、わたしは軽いアトピー性皮膚炎があり、体はサメ肌で、足には赤いぽつぽつがありました。
同級生が、運動のとき短パンになると<あのぽつぽつ赤いのはなに?>とひそひそ言っているのが聞こえたり、また、親戚の人からお風呂に入って、なんて肌がサメ肌で汚いの、かわいそうと言われたりして、ひそかに傷ついたこともありました。これらのことを、今、なぜお話ししたのかは、わたしがなんのトラブルもない人間ではないことをお話したかったからです。
しかし、わたしはそれをとても幸せなことだと思っています。患者さんの気持ちが、皮膚になんのトラブルもない皮膚科医よりわかるからです。
病院に<職場にアトピー性皮膚炎の患者がいて、自分にうつるのではないか>と心配して電話で相談をうけることもあります。そんなことはまったくありません!!が、こういう反応は正直みなさん持っていると思います。人でも動物でも、それは自然に備わった自己防衛反応です。だからそういう人を責めないでください。事実、皮膚科の病気は伝染するものも多いのです。だからこそ、できるだけ早く皮膚病を治してあげたいと思っています。
私は、治療も自分の皮膚病の経験から、ある程度工夫できます。自分の体を使って実験もできます。薬も自分で試すこともできます。お肌がきれいな皮膚科の先生より一歩先に進むことができることは、私の強みなのです。(あくまで、ちょっとだけですが・・・)

誰でも大小さまざまな見た目の問題があり、若いときにはつい人と比較してコンプレックスを持ったりします。しかし、コンプレックスは何であれ、結局は自分の弱さ、未熟さの表れであるのも事実です。
ときどき、患者さんで自分のにおいを気にして来院されたり、頭の毛が薄いのではないかと心配していらしたりしますが、まるで問題ない場合があります。この場合はまさにそれです。
ですから、アトピー性皮膚炎の若い患者さんで自信をなくされている方には、アトピー性皮膚炎を持っていても幸せになっている方の話をします。
事実、成功して幸せになっているアトピー性皮膚炎の方がたくさんいらっしゃいます。当然です。アトピー性皮膚炎も一つの欠点でしかないのですから。
病気を治すことは当然大切ですが、病気のせいで不幸であると思うのは、ゴールを見失うことになると思います。アトピー性皮膚炎をコンプレックスにせず、一つの欠点ととらえ、自分に自信を持ってください。
アトピー性皮膚炎といっても病状には色々なレベルがあり、大きな病院に入院しなければならない程のケースもありますが、当クリニックでは、軽症から中等症の方々のスキンケアについてアドバイスができたらと考え、アトピー性皮膚炎の専門外来を設置いたしました。
受診をお考えの方は、お電話で確認の上ご来院ください。 |